クリックしてみると……なんか、いろいろ分析されてました。
EMOによると、私のココロの傾向は
内向的で直感的で情緒的で規範的らしいです。ビミョー。
アーティストタイプって、そんな評価、願ってもないことだけど
大してそうでもないんじゃないか、ということは自分で一番わかってるし。
お遊びとしてはオモシロイですね。
書き込むたびに変わっていくらしいから
この先どうなるか、とっても興味深いです。
それに、カワイイから何となく和むですね。
皆さんもちょっとやってみてはいかがでしょう?
水晶物語・第三章のプロットがようやくまとまったので、とりあえず一話分だけ更新。
「旅の始まり」というタイトルも変更しました。
プロットをまとめてみると、とてもまだ旅に出られるような状態ではないことに気づいたので……。
ただし、勢いで書いたので、読み直して後で修正する可能性もありです。
修正してから載せればいいんですけど……。なぜか気が焦ってしまって。
今回更新した内容は、ほとんど会話シーンです。
会話で話をつづっていくと、特に侍女達が登場する場合、なんかボリュームが増えてしまう。注意しよう。
続きは随時執筆中。
ランキングの方も、順調に伸びているようで、
皆さん本当にありがとうございます。
がんばろう!
サフィラが自室に戻るなり、双子の侍女姉妹はため息をついて若い主を出迎えた。
「ほんっとうにお美しいですわ、サフィラ様。
昔語りに登場する星の精霊みたいに輝かしくて」と、リヴィール。
「いえ、それよりも雲の合間から顔を覗かせた月のような」と、トリビア。
「どちらにしても」 二人は声を合わせた。「お美しいですわ」
「お召しを手伝った私達も甲斐があったというものですわ」
「皆様も驚いていらしたわね。サフィラ様が余りにいつもと違うお姿だったものだから」
「クェイト様、泣いてらっしゃいましたわ。
よほどサフィラ様の男のような立ち居振る舞いがご心痛でしたのね」
「あら、でもいつもは凛々しい少年のように見えるサフィラ様ですけれど、ほら今は、その凛々しさがかえって高貴な雰囲気を醸し出して。まさに 『王女』 ですわね」
「もともとサフィラ様はお顔立ちがよろしいから、このようなドレス姿でも見栄えがしますのね。うらやましいですわ、男装も女装もお似合いで」
「女装って何だ。いちおう女だ、私は」
部屋に入ると同時に結い上げた髪をほどき、いつもは決して身に付けないような華やかな装身具を剥ぎ取っていたサフィラは気分を害したようにつぶやいた。
「それよりも、これ何とかしてくれ」 と、手の届かない背後の留め金を指差す。
「あらあ、もうお脱ぎになりますの? お似合いですのに」
「こんなもの着てくつろげるか。早く早く」
急かすサフィラに、せっかく着たのにもったいない、と口を尖らせながらもトリビアが背後に回る。リヴィールはサフィラが床に放り投げた首飾りや手袋を、こちらもぶつぶつ言いながら拾い上げた。
「でも、どうせならお化粧もしていただければよかったんですけど。まあ、サフィラ様なら肌もお綺麗ですから素顔でも充分ですが」
「あれだけは絶対に嫌だ。あんな甘ったるい匂いのするものなんか、顔に塗りたくれるか。お前達、あんなものつけてよく平気だな」
「あら、化粧は女性の身だしなみですわよ。ドレスを着たんですから、当たり前ですわ」
「嫌だ。鼻が利かなくなる。薬草が嗅ぎ分けられないだろ」
「サフィラ様、この期に及んで、まだ魔道に関わるおつもりですの?」 呆れたようにトリビアが尋ねた。
「結婚なさったら、今まで通りには参りませんわよ。タウケーン王子だって、お認めになるかどうか」
「知るか。こんな嫁が嫌なら離縁だ。もらった銀星玉なんか付き返してやる」
「ああ、あの銀星玉!」 リヴィールが手を止めて、しばし夢見るような表情をした。
「あれは、本当に素晴らしい輝きでしたわね。サフィラ様、もう一度よく見せていただけませんこと?」
「ああ、これね。ほら」
サフィラは手にしていた小箱を無造作にリヴィールに向かって投げた。何てことをっ、と青ざめながら何とかそれを受け止めたリヴィールは、非難するような視線をサフィラに投げつつ、手にした小箱の蓋をそっと開けて中の銀星玉に魅入っている。
「……美しいですわねえ。箱の装飾も洗練されていて。こんな高価なものを身に付けることができるなんて、女性の憧れですわね」
「まあ、綺麗は綺麗だな。嫌いじゃない。だが、それだけだ」
リヴィールの感激にも、サフィラの共感は得られなかったようである。
ようやくドレスの呪縛から逃れたサフィラは、いつものように簡素な服装を身に付けると、ようやく落ち着きを見せた。
「やっぱりこれが一番ラクだな。何より動きやすい」
満足げなサフィラに反して、双子姉妹は心底残念そうな素振りを見せる。
「綺麗なお召し物ですのに……でも、どうせ式までは踊り方やら歩き方やら、まだまだお習いになるんだから、普段から着慣れておいたほうがよろしいのでは?」
「やめてくれ。考えただけでウンザリする」
と答えるサフィラの胸中を、もちろん侍女達は気づいていない。
サフィラの頭の中では式までの四日の間にどうやって城を抜け出すか、という企みの芽が少しずつ膨らんでいる。
この二人の侍女は城の人間の中でも特に大仰で騒がしい。絶対に知られてはいけない。
→ 第三章・悪巧み 3 へ
ブログを更新するたびに、表示が変わるということで
ちょっと面白そうだったので。
プロフィールのところにあります。
ちゃんと表示されるまで、一日待ち。
明日が楽しみ~。
ファンタジーを書きながら、いつも思うことは
物語世界の中に、どれだけ現実世界の「当たり前」を取り入れるか、ということ。
『水晶物語』については、
あまり細かいことまでこだわらず、既存の知識を使って書いていますが
空想した物語であれば
現実世界とはまったく違う尺度で成り立っている世界観もあり得ます。
登場するのは、必ずしも私達と同じ形態の人間でなくてもいいわけだし、
大きな視点になると、必ずしも空は青ではなく、太陽だってない世界もある。
どうしても、現実に自分が見たもの、聞いたものが土台になってしまうんですよね。
『水晶物語』についても、
何となく中世ヨーロッパ的な世界を舞台にしています。
そこには、人がいて、現実と同じく馬という生き物がいて、人は井戸で水を汲んだりしています。
朝起きて、歩いて、食べて、働いて、夜には眠る。それが当たり前。
呼吸するのが当たり前、人は家に住んでいるのが当たり前。
雨が降るのも、雪が降るのも、水が透明なのも当たり前。
でも、それって現実世界の延長にしか過ぎない……。
現実世界の中に、魔法とか、魔物とかを持ち込んでいるだけなのでは……。
それって「空想小説」「ファンタジー」と言えるの?
……というようなことを、一時期ほんとうに真剣に考えてしまい、
「空想って一体ナンなんだ?」と
書いているものすべてが嘘くさく見えて、書くのがイヤになったことがあります。
たとえば、ファンタジーをテーマにした映画を見ても
台詞が全部英語だ、というだけで
そこに現実くささをどうしても感じてしまう、という状態でした。
「指輪物語」にしたって、ホビットやオークが何でフツーに英語しゃべってんだよー、とか思ったり。
考えすぎだなあ、と自分でも思ってたんですけどね。
でも、じゃあ実際に本当に現実世界とはかけ離れた世界を表現するとしたら……
とんでもない作業になるでしょうね。
何しろ、一からその世界を作り上げなくてはならないんですから。
どんな生き物がいるのか、どんな生活をしているのか、どんな外見をしているのか、
どのようにその生き物が生まれたのか、生まれる前はどうだったのか……。
こういうことを、すべての物事、現象において考えなくてはならないとしたら
……気が遠くなります。
世界を作る、というのもある意味では楽しいですが、キリがありません。
現実世界の常識から100%逃れられるか、というと、それは無理だと思いますし。
そして、そこまでこだわって、いざ物語を作ろうとしても、
あらゆるシーンが気になって、書いていて楽しくないんです。
「違う、この世界の人たちは、こんなことしない!」とか思って。
一度やってみて、挫折しました。
で、最近は、もうこだわるのはやめました。
既存の世界、知識を使って物語を作ったっていいじゃないか、という心境に
ようやく落ち着きました。
今の自分にとっては、とにかく書き続けることが重要。
でも、いつかは書いて見たい……という気はしますけどね。
本当に空想の中でしかあり得ない、現実とはかけ離れた世界の物語というものも。
この他にもいろいろ書きためている物語があります。
すべてがファンタジーではなく、中には現代物もあり、SFっぽい話もあり、時代物もあります。
どれも、思いついたイキオイで書き始めたものだから
一章か二章で止まっているものばかり。
そんな物語が50近くあります。
小説を書き始めた頃は、
面白い本を読んだり映画を見たりすると、すぐに触発されて頭の中にいろいろなプロットが浮かび、
新しい物語を書き始めてしまうことがほとんどで、その結果です。
どれも愛着があるし、せっかく思いついた物語なので
少しずつでも書き上げていければ、と思っています。
でも、今この瞬間にも、「あの物語は、あの後こうなって……」とか、「あのキャラは、こういう台詞を……」とか
いろいろなアイデアが止まらず、書く方が追いつきません。
忘れないように、メモってはいるんですが
メモが増えすぎて、何がなんだか……。
ああ、手が10本ほしい……。
もしくは、10倍の速さで書けるような手がほしい。
それがムリなら、せめて発想を遅らせることができればいいんですが
でも、どうやって?