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蝶になった夢を見るのは私か それとも 蝶の夢の中にいるのが私なのか 夢はうつつ うつつは夢


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HNを Junny から Junie に変えました。
というか、ホントは最初から Junie にしたかったんですが、私が綴りを間違えていただけの話。

このHNは、とある小説の登場人物からいただきました。
『愛してるといってくれ』という、マージョリー・ケロッグという作家さんの作品です。

この小説を初めて読んだのは、かなり昔なんですが
何というか、読んでショックを受けました。

主要な登場人物は三人いて、その一人がジュニー・ムーン。
気を失うまで男に殴られ、挙句に硫酸をかけられて顔がくずれてしまった女。
もう一人は、ウサギを撃ちに行って、背後から友人に背を撃たれ、脊椎麻痺になって車椅子で生活する男。
そして最後は、神経性の奇病におかされた男。

病院で知り合ったこの三人が、退院後に一つの家で一緒に暮らそうと決めて……というのが
物語のスタートです。

読んでいて、時々ツラくなる話でした。

三人とも、自分の体に問題があることを分かっているので、性格もヒネてしまい、
ことあるごとに対立するんですが
最後まで読み終えた時に、
「こんな形の愛情もあるのか」と、何となく泣きたくなったことを今でも覚えています。

それ以来、この本は今も本棚の一番手が届きやすいところに置いてあります。
いつも目を通すわけではないですが、思い出すと読みたくなる、そんな本です。

映画化されているらしいですが、そちらは見たことありません。
(『愛しのジュニー・ムーン』というタイトルらしい。作者自らの脚本とのこと)

この本と出会ったのはまったくの偶然で
たまたま立ち寄った古本屋でタイトルが目に留まり、つい衝動買いしました。
100円で投げ売り状態だったし。

で、なぜ、このジュニー・ムーンの名前をHNにしたのかというと
『ジュニー』という名前から受けた不思議な感覚が一番の理由です。
ジャニーでもなく、ジニーでもなく、
ジュニーという聞きなれない語感が、とても印象的でした。

それと、もう一つの理由は
物語全体の切なさが、どうしても忘れられず……というところでしょうか。

早川文庫で、初版は昭和47年という古さ。
絶版になっているかもしれませんが、もしも見かけることがあったら読んでみてもいいのでは。

まあ、決して明るく楽しい話ではございませんが。
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