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蝶になった夢を見るのは私か それとも 蝶の夢の中にいるのが私なのか 夢はうつつ うつつは夢


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今年もこの日がやってきた。
そう、誕生日。ウン十ウン回目の。

さすがにこの年になると、「誕生日おめでとう」 という台詞はナンだかとっても鼻につく。
確かに記念日かもしれないけど、めでたくなないし、嬉しくもない。
「ああ、またひとつオトナになり過ぎていくなあ」 という実感だけ。
トモダチ呼んでお誕生会なんかやってたあの頃が、悲しくも懐かしい、そんなビミョーなお年頃です。

そう言いながらも、プレゼントだけはすんなり受け付けてしまうところが、またなんとも。
だって、モノには罪はありませんから、ハイ。

というわけで、トモダチからバースデープレゼントとして、なぜかローソクをもらいました。


「なぜ、たんじょーびにローソクか」

「それはだね、ローソクに火をつけるだろ? すると、どんどん燃えて短くなっていくだろ?」

「なるね」

「人生もね、それと同じでね、消耗して消耗して、どんどん残りが短くなっていくだけだから
そういうことをね、ちゃんと自覚してね、
残り少ない人生をだね、充実したものにしてもらおうという、深い含蓄があってだね」

「……ちょっと待て。ワタシの人生はそんなに残り少ないのか?」

「10代の頃に比べたら、確実に少なくなってるでしょうが」

「あー、そういう計算ね……」

「まあ、ともかく、そういうことだから、時々このローソクに火を灯して、
ああ、自分はもうトシなんだ、もう若くはないんだ、
吹けば飛ぶよな、このローソクの火と同じなんだ、
がむしゃらに階段上ると息切れがするカラダなんだ、ということをね、しっかりとね……」


……と、ここまで言われた時点で、
相手になかなか強烈な蹴りを入れてしまったワタシは間違っているのでしょうか。
それとも、この心温まるプレゼントに感謝して、
素直に 「わー、うれしー、ありがとねー」 とか言えばよかったんでしょうか。

まだ、そこまで息切れしてないやい。
というか、1歳しか違わないヤツに、そんなこと言われたかないやい。

ちなみに、



これが、そのローソク。
ローソク自体は、なかなかオシャレで悪くないんですけどねえ。
なんでも、ちょっと有名な県内の和ろうそく屋さんで買ったとか。
まあ、ローソク立てまでつけていただいて、心配りのできるヒトですこと。
でも、そこまで心を配れるんなら、言い方を考えろ。
そして、ワタシだけ年寄り扱いするなー。

そっちがローソクなら、お前の誕生日には線香をプレゼントしてやる。
もちろん、仏事用の細くて緑色のヤツだ。
それに火を灯して、だんだん灰になっていく様子をとことん憂うがいい。
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