このヒトは誰かというと、
いまウチにある金星竜イーマ(イミルとも言うらしい)のフィギュアくんです。
以前ネット通販で買ったレイ・ハリーハウゼンという映画監督の
コンプリートDVDに特典としてついてきた、作品の中のキャラクターです。
結構デカいです。タバコは当社比。
実はワタシはフィギュアがさほど好きではない。
で、特典でもらったとはいえ、部屋に飾るわけでもなく
箱の中に入れたまま、押入れにしまっといたんですが、
正直ジャマなので、手放すことにしました。
知り合いのデザイナーさんが、わりとフィギュア好きで
実物を見て気に入ったら引き取るよ、と言ってくれたので
さっそく明日、持ち込みます。
アマゾンやヤフオクに出品したら? とも言われたんですが
メンドーだし、そもそもタダで手に入ったものだから
どのくらいの金額が妥当なのか分からないし、やめました。
で、明日の別れを前にして
実体をしげしげと眺めているんですが。
このイーマくん。
正面から見ると、さほどでもないんですが、
角度によっては何かにギョッとしているような顔に見えます。
ね、ギョッとしてるでしょ。
「え! マジすか!」とかゆってるみたいな。
「イーマ君、今月のノルマ、君だけ達成してないよ」
「え、マジすか!? オレ、結構ガンバったんっスけど」
「イーマさん、あたしたち、もう終わりにしましょう」
「え! 何で? オレ、なんか悪いことした!?」
「イーマ、実は私たちは、お前の本当の両親じゃないんだ」
「え! マジ?! つーか、オレ、人間だったの?」
みたいな。
飽きたから、やめるけど。
というわけで、明日、ドナドナの身となるイーマくん。
でも、もしかしたら、
デザイナーさん好みのフィギュアじゃないかもしれません。
引き取ってくれないかもなー。
そうなったら捨てるしかないか。
「え!! オレを捨てるんスか!?」
一番のショックらしい。
ちなみに、レイ・ハリーハウゼンというのは、ワタシの大好きな監督の一人で
ストップモーション・アニメの大家です。もう引退しちゃったけど。
メジャーな作品としてはシンドバッド・シリーズなんかがあります。
人形を一コマずつ動かして撮影する、というストップモーションも
今ではCG などの特撮に取って代わられてしまいましたが
ワタシにとっては、現実と全く変わらない美しい CG よりも
一コマ撮りならではのぎこちなさ、
そこから生まれる微妙な味わいを持つこの手法がたまらなく好きです。
中でもワタシのお気に入りのキャラクターは
「シンドバッド黄金の航海」に登場する破壊の女神カーリーや
「タイタンの戦い」のメデューサなんかです。
どちらも昔はTVのロードショーで放映していて、それを見てハマったワタシです。
もしも、特典フィギュアがイーマくんじゃなくて
お気にのカーリーやメデューサなら、手放したりせずに大事に取っとくんだけどな。
イーマくんには、特に思い入れもないし。
「え! あ、あいつらが良くて、オレじゃダメなんすか!?」
ダメだよ。
「ガーン!」
もういいよ。
てゆーか、ガーンって、昭和だよ。