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蝶になった夢を見るのは私か それとも 蝶の夢の中にいるのが私なのか 夢はうつつ うつつは夢


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元・同僚に招かれて、友人数人とお祭りを見に行きました。
「あばれ祭り」 という、能登町宇出津のお祭りです。

以前、取材もかねて一度見に行ったことがありますが、プライベートでは初めて。

祭りは2日間あるのですが、
1日目は、どちらかというと観光客向けのショー的な要素があり、
本当に祭りらしいのは2日目だ、ということなので、私たちもそれに合わせて出発しました。


「あばれ祭り」 は由緒あるお祭りで、その歴史は300年ほど前にさかのぼるとか。

地元の友人によると、祭りの由来は以下のとおり。

昔、この地方が疫病に悩まされていたとき、
それを鎮めるために、京都の祇園社から牛頭天王という神様にお出でいただいた。
その際に盛大な祭礼を行ったところ、大きな蜂が現れて、
蜂に刺された人々はたちまち病気が治った。
神様に感謝した人々が、キリコを作って町を練り歩き、
それが祭りの始まり……という言い伝えがあるようです。


ちなみに、キリコっていうのは、コレです。



これは昼間の写真。

横木の下には色とりどりの座布団。
担ぐときに肩に当てるためのもの。これがないとタイヘンだそうです。

で、夜になるとこのキリコに灯りがともり……。



こんな感じになります。
これが数本並んでいる光景は、幻想的でむっちゃきれいです。

キリコは奉燈とも呼ばれていて、神輿を先導するような役割。
巨大な行燈、というところでしょうか。

あばれ祭りに限らず、能登地方一帯で行われる祭りには
キリコが登場するものが多くあり、夏の能登の風物詩となっています。



あばれ祭りでも、約40本のキリコを見ることができました。
ところどころに焚かれるかがり火との競演が、またきれい。


ところでこの祭り、何が 「あばれ」 なのかというと、
とにかく神輿を壊しまくるんです。


除疫神である牛頭天王は、なかなか気性荒ぶる神様なので
暴れることが、すなわち神様のご意向に叶うことらしく、
暴れれば暴れるほどよいのだとか。


さて、どのように暴れるのか、と申しますと。


神輿を地面に叩きつけ……



川に落とし……



あまつさえ、燃え盛る火の中に突っ込む、という……。

なんとも、荒々しいお祭りです。

当然、神輿もボロボロ。


夜通し神輿があばれ、キリコが勇ましく練り歩き、
祭りが終わったのは夜の2時過ぎでした。
堪能しました。

地元を離れた人の多くも、
このお祭りのために休みを取って戻ってくることが多いのだとか。
今回招いてくれた友人もそのクチです。

「能登はやさしや 土までも」 というのは
能登の人々の人情をあらわす言葉としてよく使われますが、
やさしさだけでなく、勇ましさも併せ持つ、
そんな人々のエネルギーを感じまくった1日でした。

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