さっきから急に降り出した雨の中、
どこかでにゃんこが鳴いているのが、窓の外から聞こえてくる。
あまりに鳴くので、ちらっと外を覗いてみたら、
首輪をつけた白いネコがうろうろしていた。
どうやら近所の飼い猫さんらしい。
けっこう身体が大きくて、わりといいトシっぽいネコ。
その鳴き方が、またなんとも。
惨めっぽい感じでもなく、
懇願している感じでもなく、
どちらかというと、むっちゃキレている。
ヒトの言葉に訳すと、
「ちょっと! 何よ、この雨っ。
せっかく毛づくろいしたのに、台無しじゃないのっ。
てゆーか、家の人間はどこ行ったのよ!
アタシを外に出しておきながら、
何よ、留守なの? ちょっと勝手じゃない?
どういうコト? もう鳴き続けで、ノド痛いっての。
冷たいじゃないのっ。開けなさいよ、このドアっ。
お腹だって減ってんのよっ。
このアタシに、このまま外にいろっての?
冗談じゃないわよ。もしそうなら、出るトコ出るわよ。
ネコは執念深いんだから、タダじゃおかないわよ。
暴れるわよ。ツメとぎまくるわよっ。引っかくわよ。噛むわよ。
てゆーか、どうでもいいから、早く中に入れなさいよっ。
キーッッッッッッ」
……みたいに聞こえる。
それほどヒステリックな、恨みがましい鳴き声。
ちょっとコワイぞ。
雨の中、ネコの鳴き声に妄想する、そんなひととき。
PR
この記事へのコメント
こんなこと書いてます
プロフィール
HN:
J. MOON
性別:
女性
自己紹介:
本を読んだり、文を書いたり、写真を撮ったり、絵を描いたり、音楽を聴いたり…。いろいろなことをやってみたい今日この頃。
最新コメント
いろいろ
ランキング参加中
カレンダー
ブログ内検索