先日、実家にいたときに
マンマが突然 「ケータイ電話の使い方を教えてくれ」 と言ってきた。
はて。
マンマはすでに数年前からケータイを持ってるハズ。
何を今さら、と思ったら、
「実は、ここ3年間以上、一度も使ってない」 とのこと。
誰にかけるでもなく、メールをするでもなく、
使いもせずに家に置きっぱなし。
使わないけど、毎月の請求だけは支払っている、という、ヒジョーにもったいない話。
「何で使わない?」
「だって、家の電話があるから」
「じゃあ、何でケータイ買った?」
「だって、何かあった時に困るから」
……何かあった時にケータイが家に置きっぱなしの状態で、いったい何の役に?
それじゃ、イエ電と変わりませんよ、お母様。
ケータイは、携帯してこそのケータイです。
確かに、最近のマンマからの電話は常にアパートのイエ電宛てだったし、
メールも PC からばっかり届いてたなあ、と思い当たるフシがあり。
そこで、イキナリのケータイ講座、開始。
教えるといっても、
ケータイを買った当初は、うれしがって電話やメールをしてきたりしたし、
基本的な使い方はクリアしているんだろうと思っていたら、
「電話に出るときは、どのボタン?」
……そこからですか?
冗談ですか、ホンキですか?
そんなことも知らないまま、よくケータイを持ち続けたな、このヒト。
マジで使ってなかったんかい。
マンマの友人にも、ケータイではなくてイエ電のほうにかけてくれ、なんて言ってるらしいから
そりゃ使う機会もないだろう。
「使わないから忘れてしまって」
「だから使いなさいよ」
「必要ないでしょ」
「だ、か、ら、じゃあ何で買ったの」
「だから、なんかあった時に」
……もう、それは判ったから。
そこから、小一時間。いや、小二時間。
「じゃあ、電話を切るときは?」
「電話をかけるときは?」
「メールを見るときは?」
「どうやって元の画面に戻すの?」
「Clear って、何のボタン?」
「あら、この丸いトコ押したら、なんか番号出てきたよ。これ何?」
「あら、何で今、画面消えたの?」
……全部、基本的なコトやないかーい。
と、いちいちツッコミを入れるのも疲れ果て。
初心者にもホドがありますぜ、マンマ。
なにしろ、ケータイの電源の入れ方すら知らないんですから。
説明してもなかなか覚えないし、何度も同じコトを聞いてくるし、
内心ちょっとイラッとしながらも、根気よく教えましたよ、ええ。
年寄りだし、もともと機械全般がニガテなヒトだし、
分厚いマニュアルを読む根性ももちろんないし、仕方ないといえば仕方ない。
「マナーモードとやらにする時は?」
「一番右下のボタンを長く押すの」
「……あれ、シャープが出たよ」
「……長押しだっつーのっ。2、3秒くらい押しなさいっ」
……ホントに疲れた、この小二時間。
とりあえず、慣れるためにはできるだけケータイを使いなさい、と言ったものの、
この調子だと、どこまで教えたことを覚えているか、不安。
そして、数日後。
アパートへ戻ったワタシの元へ、マンマからメールが。
もちろん、PC to PC。
『いろいろ教えてもらったけど、やっぱりケータイは苦手。
そのうち、また使うから、その時また教えて』
……返せ、ワタシの小二時間。
マンマが突然 「ケータイ電話の使い方を教えてくれ」 と言ってきた。
はて。
マンマはすでに数年前からケータイを持ってるハズ。
何を今さら、と思ったら、
「実は、ここ3年間以上、一度も使ってない」 とのこと。
誰にかけるでもなく、メールをするでもなく、
使いもせずに家に置きっぱなし。
使わないけど、毎月の請求だけは支払っている、という、ヒジョーにもったいない話。
「何で使わない?」
「だって、家の電話があるから」
「じゃあ、何でケータイ買った?」
「だって、何かあった時に困るから」
……何かあった時にケータイが家に置きっぱなしの状態で、いったい何の役に?
それじゃ、イエ電と変わりませんよ、お母様。
ケータイは、携帯してこそのケータイです。
確かに、最近のマンマからの電話は常にアパートのイエ電宛てだったし、
メールも PC からばっかり届いてたなあ、と思い当たるフシがあり。
そこで、イキナリのケータイ講座、開始。
教えるといっても、
ケータイを買った当初は、うれしがって電話やメールをしてきたりしたし、
基本的な使い方はクリアしているんだろうと思っていたら、
「電話に出るときは、どのボタン?」
……そこからですか?
冗談ですか、ホンキですか?
そんなことも知らないまま、よくケータイを持ち続けたな、このヒト。
マジで使ってなかったんかい。
マンマの友人にも、ケータイではなくてイエ電のほうにかけてくれ、なんて言ってるらしいから
そりゃ使う機会もないだろう。
「使わないから忘れてしまって」
「だから使いなさいよ」
「必要ないでしょ」
「だ、か、ら、じゃあ何で買ったの」
「だから、なんかあった時に」
……もう、それは判ったから。
そこから、小一時間。いや、小二時間。
「じゃあ、電話を切るときは?」
「電話をかけるときは?」
「メールを見るときは?」
「どうやって元の画面に戻すの?」
「Clear って、何のボタン?」
「あら、この丸いトコ押したら、なんか番号出てきたよ。これ何?」
「あら、何で今、画面消えたの?」
……全部、基本的なコトやないかーい。
と、いちいちツッコミを入れるのも疲れ果て。
初心者にもホドがありますぜ、マンマ。
なにしろ、ケータイの電源の入れ方すら知らないんですから。
説明してもなかなか覚えないし、何度も同じコトを聞いてくるし、
内心ちょっとイラッとしながらも、根気よく教えましたよ、ええ。
年寄りだし、もともと機械全般がニガテなヒトだし、
分厚いマニュアルを読む根性ももちろんないし、仕方ないといえば仕方ない。
「マナーモードとやらにする時は?」
「一番右下のボタンを長く押すの」
「……あれ、シャープが出たよ」
「……長押しだっつーのっ。2、3秒くらい押しなさいっ」
……ホントに疲れた、この小二時間。
とりあえず、慣れるためにはできるだけケータイを使いなさい、と言ったものの、
この調子だと、どこまで教えたことを覚えているか、不安。
そして、数日後。
アパートへ戻ったワタシの元へ、マンマからメールが。
もちろん、PC to PC。
『いろいろ教えてもらったけど、やっぱりケータイは苦手。
そのうち、また使うから、その時また教えて』
……返せ、ワタシの小二時間。
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この記事へのコメント
ケータイ講座
お、お疲れさまでした。
我が家の母もどっこいどっこいなのでとても他人事とは思えず……あぁきっといま全米が泣いた。
我が家では、電話をかける、電話を受ける、スイッチ(と言わないと伝わりません)を切る、くらいのことだけを紙に書いています。っていうか僕が書きました。疲れました。
「電話をかける時は緑の受話器のボタンを押して耳にあてる」とかとか。
「耳に」まで書いておかないとそのまま話はじめまちゃうんですよねぇ。うちの母は。
お互い、大変ですな。
我が家の母もどっこいどっこいなのでとても他人事とは思えず……あぁきっといま全米が泣いた。
我が家では、電話をかける、電話を受ける、スイッチ(と言わないと伝わりません)を切る、くらいのことだけを紙に書いています。っていうか僕が書きました。疲れました。
「電話をかける時は緑の受話器のボタンを押して耳にあてる」とかとか。
「耳に」まで書いておかないとそのまま話はじめまちゃうんですよねぇ。うちの母は。
お互い、大変ですな。
Re:ケータイ講座
コメントありがとうございます。ホント、大変です。
「耳にあてる」まで書く……わかります。よっくわかります。
紙に書いて渡すっていうのはいいですね。ワタシも作ろうかな。「図解・ケータイの使い方」とか。
でも、ウチの母の場合、
それを渡しても、そもそもケータイを使う気がなさそうなので
ムダになるような気も……。うーん。
ホントに何のためのケータイだ、って感じです。
「耳にあてる」まで書く……わかります。よっくわかります。
紙に書いて渡すっていうのはいいですね。ワタシも作ろうかな。「図解・ケータイの使い方」とか。
でも、ウチの母の場合、
それを渡しても、そもそもケータイを使う気がなさそうなので
ムダになるような気も……。うーん。
ホントに何のためのケータイだ、って感じです。
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J. MOON
性別:
女性
自己紹介:
本を読んだり、文を書いたり、写真を撮ったり、絵を描いたり、音楽を聴いたり…。いろいろなことをやってみたい今日この頃。
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