ついこの前まで、つぼみばかりだった桜が
たった数日のうちに、そこかしこで開花。
先日、目をつけておいた河川ぞいの土手に再び行ってみると
こっちを向いても、
反対を向いても、桜がまっさかり。
ちょっと天気が悪くて曇り空なのが残念だけど、
見てるだけで、かなりテンションは上がりました。
ここだけじゃなく、今日は車を運転していると、
あちらこちらで桜が咲いている光景に出くわして、かなり和みます。
アップで見ると
ひとつひとつの花は、ものすごく儚げ。
やっぱりこうやって、ワッサーッと固まっている花を
ちょっと離れて眺めるのが美しいと思います。
坊さんでもあり、歌人でもあった西行は、
『 願はくは 花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ 』
という歌を詠み、
伊丹十三監督の映画 『 お葬式 』 では、
『俺は春、死ぬことにしよう。
俺が焼かれる間、外は花吹雪。いいぞぅ 』
という主人公の侘助の台詞がありました。
どちらも、『 桜の花 』 と 『 死ぬこと 』 が結びついている表現ですが、
なぜかしみじみ響きます。
桜の花には、本来悲しいことである人の死すら、穏やかなものにしてしまう、
そういうイメージがあるのかもしれません。
そんな春。
でも、桜以外の木は、
まだまだ、こんな感じ。
いずれ、この人たちが緑の葉をつけるのは、まだ先のことでしょうが、
こんなふうに枝だけを空に伸ばしている木々の光景は
確かに寂しげだけど、個人的には決してキライではありません。
花もなく、葉もなく、枝だけといういさぎよさが、なんとも。
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